取材日:2019年7月24日

夏休みの旅行シーズンになりました!皆さんは桃狩りをしたことがありますか?
今年はなんと、桃の木が病気にかかる気象条件が重なってしまい「見た目も美しく味も良い桃」は、ほんの少ししか獲れない大変厳しい状況になっています。
(昨年の台風のダメージ→今春の雨と風→5月にヒョウが降った→日照不足、雨の多さ、気温の低さ)

食べる者が桃に触れるのは、桃を食べるほんのわずかなひと時だけ。ですが、桃を育てる者にとっては、1年間の努力が詰まった結晶で、例えるなら舞台監督が大勢の役者たちに演劇指導して作品を作り上げ、ついに公演が始まった時のような気持ちです。
ところが情熱を注いで育てた役者たちが、次々とケガをして本番の舞台に立てなくなったような状態。なんとか無事だった少数残った役者たちだけで舞台の公演をしているような感じです。その無念さが伝わるでしょうか。



そういうわけで、毎年清果園の桃を楽しみにしてくださっているお客様がたくさんいらっしゃるのですが、収穫できる桃の数を計算しながら、団体ツアーのお客様を泣く泣くお断りしたりもしています。

そんな中でも、観光農園に直接足を運んでくださった、ご縁のあったお客様に桃狩りを楽しんでいただけるのはとても嬉しいことです。今日は、神奈川県から家族3人で旅行に来られた方が桃狩りをされました。このお客様は、昨年、ふと立ち寄ったこの清果園を気に入ってくださったのだそう。たくさんの桃の観光農園の中で、たまたま清果園を選んでくださったのですが、農園の土の柔らかさを感じて、土の中の生き物たちを大切にしている栽培管理のことを聞いて、「いいな」と思ってくださったんですね。
そして「今年もまた桃狩りに行こうか」と、昨年撮影した写真の中から清果園の住所をわざわざ調べて来てくださいました。
こういうお客様とのご縁をこれからも大切にしていきたいですね。

桃のシーズンはだいたい8月前半まで。8月後半からはブドウが楽しめます。



農園の紹介