取材:2020年10月26日
長年EMを使って魚沼コシヒカリをつくる父、関博之さんの側で10代の頃から米づくりを手伝っていたという関智晴さんは、現在、米農家として関農園の代表を努めています。日本の米づくりの現場は、後を継ぐ若者がいない、高齢化で農業をやめていく農家の姿がみられます。そんな風潮の中で、米農家を継いだ智晴さんにその理由を聞いてみました。
「お米の産地としての一大ブランドである魚沼の中で、もっとも恵まれた土地に田んぼを持っているという特別な環境だったから、こだわりの米づくりで専業農家で生計を立てることができています。でも、もし有名ブランドの土地でなかったら、こだわりの米を作るという戦略では成り立たないでしょう。そういう環境で農家を継ぐ決断はなかなかできないのだろうと思います」と、智晴さん。
日本の米づくりは決して楽観的にはなれない現実があります。明るく楽しい希望に満ち溢れたイメージじゃないと感じるのは恐らく私だけではないはず。しかし、恵まれた土地で米づくりをする家に生まれた智晴さんがお米について語る姿は、そんなイメージとはかけ離れていました。
一言で言えば、「趣味に没頭して、めちゃくちゃ楽しんでいる人」の雰囲気です。
ということで、ぜひ動画をご覧ください。
智晴さんの話が止まらないので(笑)、長さを調整して3本に分けてあります。ぜひ3本ともご覧くださいね。
農家じゃなくても、興味が持てるお話をしてくださっています。3本目の最後には智晴さんから皆さんへのメッセージもあります!
智晴さんのお話を聞いていて、「どうすればもっと美味い米が獲れるか?と、草取りしながら考えて、ず〜っと考えて、気がついたら一年中お米のことばかり考えて、気がついたら米づくりが人生そのものになっていた」、そんな感じだな〜と思いました。
試験とか調査研究というのは、通常の栽培管理作業に加えて、余計な労力と時間がかかるので、本当にやりたいという熱意がなければできるものではないと思います。その研究への熱意というのが、父の博之さんと息子の智晴さんはお互いに高くて協力し合っているところが、なんとも楽しそうです。
「一粒のお米はたくさんの細胞の集まりだ」という視点は、茶碗を持って今からいただきます〜という時の「これはごはんだ」という視点からすると、すごく新鮮で、驚きすらありました。米農家さんは、お米をそんな風に見ているんだな、と。そして、細胞のスケールで米つぶを眺め、うま味や雑味がどこにあるかと考えたり、秋の新米と時間が経った冬のお米の味の違いを観察するというのも大変面白くて、学びになります。
いかがでしたか? ぜひ今年の関農園さんの新米を味わってみてください。
関さんのEM美味米は、EM生活通販でもご購入いただけます。
記事:植村