私が取り組む家庭菜園は手間かけない事を基本としているのです。とにかく週1回の手入れで、美味しい野菜を手に入れる事を目標にしている、現代人に合った自給自足をです。信頼できるのは顔の見える農家さんか自分で農薬化学肥料不使用で作る作物です。自分で作ることは覚悟がいります。自分の土地なら誰にも文句言われませんが、私は間借り人であり、大家さんの目や住宅街にある土地なので近所の目もあり、草ボウボウの状態や下手な作物作るとそれ見たことか、有機栽培なんてーと言われかねないのです。
そこでまず考えなくてはいけないこと。①除草剤使用しない、手取りもなるべくしない雑草対策が必要なこと。②めっちゃ美味しい立派な農産物を作りわけわけして、食べてもらい、EMを配り、使い方を説明して共感者を増やすことです。
大学院での研究がEMを活用した不耕起、無農薬、無化学肥料、低コスト栽培でしたので、それを発展させようと考えました。

まずは草取りと残さ整理から始めます。荒廃農地を農地に戻す、活用すると良いと上から目線でメディアでは言っているけど、そう簡単でない。どえらい大変でした。草刈機の刃が1枚完全にイカレました。


それでは今回は雑草対策です。。実は初めての作で雑草を取って苦労してやっと綺麗になり、収穫物が取れても、次作に向けて、根は空気が必要だとか肥料は土の中に入れなくてはいけない等、現代農業のまやかしに引っかかり、うっかり耕すと、土の中でおとなしく寝ていた種が表面に出て、元どおり雑草の山になるのです。
雑草は耕す限り永遠に無くならないし、種子が落ちて前作よりも多くなっていくのです。
種子は水と光と栄養が発芽するに当たり必要なのです。だから、土の中に寝ていて光を受けない種子は発芽しないのです。寝てる子を起こさないのが鉄則です。
その性質を利用するため耕さないで作物を育てます。


通路は面積を意外と取ることがわかりました。畝の幅よりも畝間の幅が大きいので通路に雑草を出さないようにする事を考えます。通路の草取りなんて無益で最悪です。私は無駄の嫌いなB型なのです。
土の中はそっとしておきますが、土壌表面には見えない無数の雑草の種があります。
この対策にまずEM活性液(微生物と微生物が生み出す栄養分がたくさん入っている液、なんとPH3.5)をたっぷり希釈せずそのまま散布します。どれくらいとは聞かないように。気の向くままに土壌表面がしっかり湿るぐらいです。EM活性液は植物を元気にするし、発芽促進の役割があります。これで雑草を発芽させるのです。


続いて米ぬかを土壌表面に散布します。どれくらいかはくれぐれも聞かないように。いちいち図っていたら時間がなくなります。目安は土壌表面がきな粉餅になるくらいです。米ぬかは水分に触れると発酵して熱を出します。それを発酵熱と呼びます。EM➕米ぬかで発芽させて発酵熱で枯らして、土壌表面の草をなくしていきます。


しかし、それだけではダメなんです。発芽の速度が速いと発酵熱で枯れるのは幼少の頃が一番効果を発揮します。そこで光を遮断して発芽する要素を一つ減らすことで、幼少時にしっかり発酵熱で叩けるようにするために遮光する素材、しかも水を通す素材の物を通路に敷き詰めます。私は廃材絨毯を活用しています。遮光して水を通さない素材はいくらでもあります。例えば黒マルチなどです。しかし、発酵は水がないと継続性が高まらないので、発酵期間の途中で雨が降り、その水分も活用して発酵熱を継続して出させるために、水を通す素材を選びます。
こんな感じで通路の雑草処理は完成します。たまに絨毯めくりEMと米ぬか撒いて再度敷き直すとずっと雑草を抑制できそうです。期待大!!